ルメール19fwの傑作、シャギーモヘアのチェスターコートです。

私がルメールにハマるきっかけとなったコートであり、今回手放そうか悩みに悩みました。

最大の特徴はこの唯一無二の生地。
色の3原色、シアン、マゼンタ、イエローの長い毛足が混ざった独創的なシャギー生地です。

これだけ色味を混ぜたら、普通なら品がなくケバケバしい生地になってしまうでしょう。
しかしそこはさすがのルメール。
近づいて見ると色が混ざっているのがわかるくらいの上品な素材に仕上げています。
とても高級感がありますが、ルメールのコンセプト通り、日常で使えるコートとなっています。

シルエットも独特で、袖は後ろラグランのスプリットスリーブになっており、肩が膨らんだコクーンシルエットとなっています。

サイズは44。肩幅が大きくオーバーなサイズ感なので、日本人なら180cmくらいの方までこのサイズでOKです。

当時、青山のCIBONEで定価24万円ほどでした。
一目惚れしてしまったので頑張って購入しましたが、もったいなくて一度も着れず、今回他の方に譲ろうと思いました。

近年、ルメールはよりカジュアルなテイストになっており、以前のようなドレス感はあまり感じられなくなっています。

個人的には個性豊かな素材とデザインが多かった19年から21年のルメールがとても好きです。

間違いなく一生物のコートです。
大切に長く使っていただける方、ぜひよろしくお願いします。